これは薄毛マンがつむじを気にし始めた頃の話です。
薄毛マンは植毛手術を2回受けてますがM字ハゲは回復しました。
M字ハゲの次はカッパハゲの悩みですよ。
憎っくきAGA。神様試練与えすぎ。
経験した事から物語風に書いてみました。
良かったら読んでみてください。
新たなる出発
俺は薄毛マン。
2回目のM字ハゲの植毛手術を終え、無残だった俺の前髪は活気を取り戻しはじめていた。
薄毛マンはフサフサマンとして新たな人生を歩み始めていた。
「俺の人生は今日がスタートだぜっ」
(※なぜか自分語り風ですが我慢してください)
心機一転新しい勤め先も決まり、薄毛だった頃の自分が噓のように自信満々、意気揚々と毎日を過ごしていた。バンド活動に明け暮れる毎日。「これが青春の汗ってやつか」
その時の俺は間違いなく青春してた。髪の毛が俺についてくる。離れまいと俺についてくる。こんな楽しい時代は今まで味わったことがなかった。
そんな人として当たり前な事ができる幸せが嬉しかった。もう髪の悩みから解放されたと思っていた。
あの出来事が起こるまでは・・・。
不意打ち
植毛手術を受けはや5年。たぶんそのくらい経った頃だろう。その日は日差しが強かった。
俺はいつものように仕事場に向かい、会社近くの自販機でコーヒーを買った時に目の前に同僚が居たんだ。
前かがみになりコーヒーを取った瞬間、
同僚「お前つむじやべーなwww(笑)」
薄毛マン「え?ww」
不意打ちだった。何のことなのか把握できなかった。
「俺の・・・つむじが・・・やばい・・・だと・・・?」
俺は知らなかったのだ。M字ハゲが回復して全ての悩みが解決したんだと自分勝手に思い込んでいたのだ。
後頭部の存在をすっかり忘れていた。後頭部は確実にそして着々と力をつけていたのである。後頭部の薄さを自分で把握してなかったのが今回の致命的なミスだった。
それにうかつだった。日差しが強い日は地肌が透けて見えるから注意するべきだった。
よりによってこいつに知られてしまって人生終わったと感じた。
俺はトイレに駆け込み鏡で自分のつむじを見ようと必死になっていた。もちろんつむじは見えないのでスマホを取り出し後頭部を撮った。
しかし意外に思ったよりつむじは薄くなかった。たまたま日差しの関係でハゲに見えたのかもしれないとその時は前向きに考えた。
孤独との戦いリターンズ
仕事が終わり家に帰って合わせ鏡で後頭部をまじまじ観察。「まぁ確かに薄いけど隠せなくはないな」
俺は少しホッとした。
その夜から我々はつむじの薄毛を隠す研究を始めた。
孤独との戦いがまた始まったのである。
とりあえずつむじ周辺に他の髪の毛を集めれば何とかなると試行錯誤。研究は深夜遅くまで続いた。
そして明け方、我々は1つの答えを導き出した。
つむじ付近の髪の毛を集めて一気にスプレーでホールドするという荒業だ。
これはすごい。髪の毛が増えてみえるよ!やったねたえちゃん!
「これで同僚にもハゲ扱いされないですむぜ」
しかし喜びもつかの間、体に旋律が走った。
俺はある嫌な光景が思い浮かんだんだ。
もしかして
将来俺は
おわり。